有名投資家の手口・マーケットの噂など
たとえば「昨日、米系ヘッジーフアンドの総帥ジョージーソロスがドル売り円買いをしていた」などのルーマー(噂)がマーケットに出ることがあります。市場はテレフォンーマーケットですから、風説が伝わっていく様は
まるで伝言ゲームのようです。
しかし、一般の市場参加者が他のビッグープレーヤーの動向を知ることなど、果たして可能
なのでしょうか。
ルーマーを伝えてくれたディーラーに感謝しつつ、私は次のように考えます。
「私だったら自分のポジションを他人に教えるような下手な手は打たない。であれば、私よりも賢いに違いないソロスが、自分の本当のポジションを他人に知られるような動きをするはずもない」と。
ソロスの立場になって考えるのです。
伝説の相場師W・D・ギャンは70年ほど前にこういっています。
「相場操縦者が誠実で自己の利益のために働いているとするなら、自らが株を買い集めていると言い触らすことなど期待できない」「ポーカーをしているとき、こちらが手の内を見せないのに相手が手の内をさらけ出してくれることを期待できるだろうか」(『W・D・ギャン著作集』より)
実際、ソロスは口の堅い銀行で望むポジションをとりつつ、口の軽い銀行で反
対のポジションを小口でとるようです。ポジションが大きくなると、そういう動き方も必要になるのです。
また、ソロスの動向か正しく伝わってきたとします。しかし、その情報に価値があると思う人は相場に向いていません。
私の経験からいって、大王だから相場が動くというものではありません。逆に、小玉でも相場に乗ることはできるのです。
世の中には、まるでソロスと友人であるかのように書き、喋る人がいます。糊口を凌ぐためとはいえ、可哀相なものです。